がん治療には『ホームケア』が必須

がん治療を病院で行うのは血液検査データ・体力など、いわゆる「元気なとき」です。

そして、副作用が出て「体調がわるいとき」は、残念ながらご自宅です。

 

本当は、「体調がわるいとき」にこそ医療の手が必要なんですが、多くのがん患者さんは自宅で様々な副作用に耐えて回復を待っています。

そういったときこそ『ホームケア』が必要だと思っています。

  

私たちは、がん治療中の患者さんの『ホームケア』に、訪問看護がとても適していると考えています。

 

利点としては次の3点が挙げられます。

1)保険が適応できる点。
 訪問看護は医療保険でも介護保険でも行うことができます。

 自宅でケアを受けることは、年齢を問わず可能です。

 保険が効くため、負担は3~1割。

 医療保険なら高額療養費の対象にもなります。

 

2)医療の相談ができる点。
 「医療が必要なら病院に行けば良いのでは?」という患者さんもいます。それはその通りです。

 しかし、悩みごと・困りごと・相談ごとなどは、病院だけで間に合うでしょうか?

 病院の医師や看護師と話す時間は限られています。

 がん相談支援センターをご存じであっても敷居が高いかもしれません。

 自宅でケアを受けながら、食生活のこと・仕事復帰のこと・睡眠や排泄や家族のことなど・・・

 プライバシーが保たれたご自宅で、定期的に30分・60分など約束した時間話すことができます。

 

3)24時間体制

 訪問看護は夜間でも連絡できる体制をとっているところが多くあります。

 土・日・祝日など病院に相談できないタイミングであっても、訪問看護には相談できます。

 「血が混じっている」「下痢になった」「フラフラして心配」

 そういった相談にも、電話でアドバイスができ調子が悪い場合は、緊急訪問して対処することが可能です。

 

がん治療中に何か手厚いサポートが必要だ、不安だと感じる方がいらっしゃったら『ホームケア』のために訪問看護を検討してみてはいかがでしょうか。