看護師の役割について問われることがあります。
病院の看護師については「業務」に縛られていることが多く本来の役割のごく一部しか発揮できていないように感じます。
ではいったい本来の看護とはどういったものか。
「・・・時としては,医療がそのすべての効力を失った後も患者と共にあり,患者の生きる日々の体験を,意味あらしめる助けをする程の,重い使命を持つ仕事が看護職であり・・・」
と述べられているのは、皇后陛下であった当時の美智子さまでした。
これは私が訪問看護師としての基礎を学んだ川越博美先生、そして看護の基礎を学んだ南裕子先生がそれぞれ別々の場面で紹介してくださいました。
病や死に直面していない私たち看護師にとっては重い言葉にも聞こえますが、患者さんに向き合う際の謙虚な態度から始まるのではないかと感じています。
(賢見卓也)